法事挨拶状と法事挨拶

法事には、葬儀の終了後初七日から始まり七日ごと49日法要までの忌日の日に行う法事があります。一般的に49日法事で忌明けとし、以降の法事は一年後の祥月命日に行う一周忌などの年忌の法事となります。49日法事は満中陰と呼ばれ、葬儀の会葬者に忌明けの挨拶状、香典返しを送ります。法事挨拶状には忌明け挨拶、供養の品の案内、書中挨拶をわびる法事挨拶状となります。法事には施主挨拶や参会者挨拶がありマナーが大切となります

法事施主挨拶のマナー例

法事を執り行う施主が法事で挨拶するときは、会食が始まる前に行います。法事での挨拶は、参会してくださったお礼の挨拶、遺族の報告をします。法事でも49日の法事や一周忌のときは通夜葬儀のお礼も挨拶に盛り込みます。故人の思い出などは遺族の近況報告とあわせて挨拶いたします。法事に集まって下さる方々は、故人と大変親しくしていた人たちばかりですから、素直で自然体で挨拶するのがよいでしょう。長い挨拶はマナー違反でもあります。宴席の前であることからもできる限り手短にまとめましょう。

法事挨拶の施主のポイントをまとめてみますと@法事参会のお礼挨拶A通夜葬儀で世話になったお礼B生前の厚誼のお礼C故人の思い出遺族の近況D葬儀後の励ましお見舞いへの感謝の挨拶E食事の用意を伝えお礼の言葉で締めくくります。以上が法事施主挨拶の流れになります。法事であっても故人の思い出などではあまり暗くならないように配慮も必要で、悲しみにくれるような姿は慎んだほうがよいでしょう。短くも丁寧で素直そして厳かな法事施主挨拶を心がけたいものです。

法事参会者挨拶追悼の辞事例

法事の際献杯や挨拶を依頼されたら招かれたお礼とともに、立場を考えながら年月の経過に伴って報告します。現在の近況や葬儀で語ることのできなかった故人の思い出なども挨拶に盛り込みます。そして今後も遺族を支えていくことを伝えながら、参会者にも遺族を見守るように呼びかけて挨拶の結びにします。

法事の挨拶も法事によって変わります。一周忌であれば故人を悼みつつ懐かしむ挨拶。三回忌の法事であれば懐かしさに焦点をあてた挨拶。七回忌以降の法事であれば、決して忘れることができない故人の思い出に重点をおきます。挨拶は生きているような人に話しかける様な気持ちでまとめるとよいでしょう。

追悼会となると、一般の法事とは規模が大きくなります。代表で挨拶することになりますので、その会の趣旨から代表をして挨拶する旨のことわりを入れます。自己紹介では故人の関わりなども話すのもポイントです。故人の人柄を話す場合には、あまり砕けすぎた話などは禁物です。